幾久しく幸せでありますように

昨年も佐賀新聞の特集として掲載される「さが婚」の取材があり、1月10日に特集が組まれたものが発刊されました。

最近のお客様の傾向は二極分化が進んで、結納は絶対しなければという方と簡素化したいので結納はしないという方です。 何をどのように簡素化したいのかは分かりませんが?・・・
簡素にしたいという気持ちはわかります、派手にする必要はないと思いますが、「ハレの日」は「ハレの日」らしいやり方があるかと思います。

赤ちゃんが生まれて、「命名式」「お宮参り」「お食い初め」「初正月」「初誕生」、ひな人形を飾ったひな祭りや鯉のぼりなどを揚げたお節句・・七五三、成人式など節目、節目に人生の儀礼を致します。 その中で婚礼儀式は親がする締めくくりの最大の儀式になります。

婚礼儀式は新しく家庭をもっていくお二人が子宝に恵まれて末永く幸せに暮らして行けるようにと、親の願いと祈りを表す儀式であります。婚礼儀式は「結納式」「結婚式」「披露宴」との部分に分かれ、昨今は結婚式と披露宴が同じ日に行われて結納式が軽く見られがちですが、上記の親の願いが込められた儀式は一番初めに行われる結納式です。また、結納式は縁起の良い水引で作られた鶴亀松竹梅などのおめでたい結納品の前で、ご両家の親様が同じ思いでお祝いする事でお互いの信頼を深め、絆を強くする儀式にもなります。

結納式はお金を渡す儀式ではありません。お金を渡さなくても結納式は出来ます。 おめでたい水引飾りの前でご両家が新しい家庭を持っていくお二人の幸せを祈念しお祝いする事が出来ればそれで充分かと思います。
お嫁さんを迎えて新しい家庭を築いていく息子さんと、嫁いでいく娘さんが、また、お二人ご自身とご両家が「幾久しく幸せでありますように」との願いが込められたものが結納の品と結納のお飾りです。

2020年01月21日