婚礼儀式の新しい流れ
新型コロナウィルスの影響でいろんな場所での宴会などが自粛されています。結婚披露宴も同様に取りやめようとしたり、規模を縮小したりする人が多いと聞いています。
その中で、この数か月の結納講習会に来られた方に「披露宴はいつになるか分からないけど、節目をつける為に結納式だけはしっかりしようと思います。」と言われた方が数名いらっしゃいました。披露宴が自粛される中、少人数で行われる結納式が見直され、どれだけ大切な儀式であるのかが認識されているようです。
婚礼儀式は人生の中で最も重要な節目の儀式であり、結納式、結婚式、結婚披露宴と三つに分かれています。
近年は結婚披露宴をする事が人生の節目の行事のように思われていますが、実はもっと大切な儀式が一番初めに執り行われる結納式なのです。
結納式はお目出度い水引で作られた鶴亀松竹梅の飾りの前で、ご両家が初めて会って親戚の契りを結び、子供たちが子宝に恵まれて末永く幸せに暮らせるようにと祈念しお祝いする儀式です。
婚礼儀式の流れとして、結納式を済ませ、結婚式(神前、人前など)を行ったのちに結婚届を提出するのが本来の流れです。
その進め方の例として、料亭、女性宅などで結納式を済ませた後、将来の幸せを願う鶴亀松竹梅で飾られた結納品の前で夫婦の契りを誓う言葉を発し、契りの盃をする(人前結婚)。 あるいは後日数人で神社に赴き、祝詞を上げて頂く(神前結婚)こともできるでしょう。
一生に一度のやり返すことができない大切な儀式を、何にもしないではなく、ご両家、お二人にとって思い出に残る日とされたら良いかなと思います。