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ブログ始めました

ホームページを一新しました。
見やすいホームページ、わかりやすいホームページを作ろうと思っていますが、何しろ独学です、ブログ欄も作り、何かの情報を発信していければと思います。宜しくお願いいたします。なお、フェィスブックには当店のページもございます。宜しければそちらもご覧ください。 「結納司さねまつ」です。

熨斗袋について

結納講習会の時に紅白の水引のかかった金封の事を何と呼ぶのか質問します・・・お客様からの答えは「熨斗袋」が一番多いです。次に黒白の水引のかかった金封の事を質問します・・・すると、答えは「香典袋」が一番多く、たまに「黒の熨斗袋」と言われます! なぜ熨斗袋と言うのか、それは右の上に「熨斗のし」(黄色いもの)が付いているからです。熨斗はお祝い品につける物で仏事用には熨斗はつけません。また、お見舞いの時もお祝い事ではないので熨斗はつけません。

ちなみに、日本では金品を贈る時は必ずと言っていいほど、印刷であっても水引をかけて贈ります。これは水引をかけたものは「清らかで真心のこもったものです」という意味で日本の美しい伝統文化です

 

儀式作法・・・

「婚礼儀式」は人生の中で重要な意味を持つ儀式です。

しかし、結納を贈る側も、受ける側も、どうすればいいのか分からないという方が多いようです。

その結果、結納儀式を簡単に済ませたいというお考えの方も多く、後から娘さんの為にきちんと受ければ良かったと思われるお母さんの声を多く聞きます。

結納儀式は自分の息子の嫁にその女性が良い伴侶であると、男性側の親様も認める儀式でもあります。

逆を言えば、結納を貰えるという事は、男性本人はもとより、男性側から慶んで迎えられると言う事で、こんな幸せな事はありません。また、新しく家庭を築いていく二人が永久に幸せに過ごせるようにと御両家でお祝いする行事です。その大切な儀式を、やり方が分からないという理由でやめてほしくないと思っています。

儀式作法については様々な流派があって若干違ってきます。しかし、その本質は相手を不快な思いをさせない、相手に恥をかかせないという事だと思います。その気持ちで相手様を迎えたら大丈夫だと思います

当店では結納の納め方、受け方から簡単な儀礼作法まで、無料で結納講習会を実施していますので、当店の結納品を購入でないお客様も遠慮なく参加してもらい、安心して結納式を迎えて貰ったらと思っています。

ちなみに、今年の4月より、私の息子も納品の時に儀式作法についても丁寧にご説明できるように礼法教室の研修に小倉の方まで行っております。

水引小物教室

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数年前から当店と武雄で水引教室とマナー講座を交互に行っていました。周知不足か、1~2名の方が受講されている程度でした。習いたいという方がいらっしゃたので、時間帯を仕事を終えてから参加できる夜の7時に変更したところ5名の方が来られ、これからまだ増えていきそうな感じです。

その中の一人が、2年ほど前にマナー講座を受講され、それから水引に興味を持たれたそうです。

結納の意味はもちろんの事、なぜ結納品が水引で出来ているのかを知っていただくために、水引小物を通じて、和の心、日本人の思いやりの心が伝わればいいなと思っています。

佐賀の方でも問い合わせは頂いておりますので、人数が少し集まれば教室開きますよと話しています。もし、興味がございましたらご遠慮なくお問い合わせください。

結納はなぜするの?

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最近たまに「結納って流行らないですね?」という言葉を聞きます。
私たちにとって、大変残念な言葉です、しかし、はっきり言って、「結納儀式」はスマホのゲームなどとは違い、流行りものではありません。「結納儀式」は古くから伝わる儀礼です。その礼を知らないか、知っていても無視する方がされない方で、儀礼の重さを感じられている方はきちんとされています。
それでは、結納の儀式とは何でしょうか?
結納(納采の儀)は日本書紀にも記述されています。ご存知のように日本書紀は宮廷が内外に日本の歴史やあり方を示された書物です。その中に記述されている事は重要な意味を持つと考えられます。
その意味とは、天皇家が代々と続いているように、日本国民も先祖代々の血を大切にし、子々孫々までに伝えるようにとの意図が含まれています。また、儀式を通じて両家の絆を強くする意向が見えてきます。
最近の結婚は、個人の意思を尊重した物が多くなり、その裏に隠れている家と家の結びつきが軽く見られているようです。そして、結婚とは本人同士が幸せになる事だとされています。勿論一番大切な事だと思いますが、この事が現在の3組に1組という離婚率が示すように、本人同士の結びつきが無くなれば簡単に別れ安いという一因になっていると思います。
今、このような現状に気づかれ結納儀式が見直されてきているようです。
結納儀式は、男性本人だけでなく、男性側の親も、嫁いでくる娘さんを慶んで迎え、嫁がせる親様への感謝を表す儀式です。また、神聖な水引飾りで象られた縁起の良い鶴亀松竹梅を添えて贈る結納の品々は男女両本人、ご両家の末永い幸せを祈念するものです。そして、この両家の親様が表に出る事で親様同士の信頼が深まり、絆を強くすると思います。
結納品の大きさや形などは流行りがあるかもしれません、でも結納儀式は、正式な結婚をする為の最初の婚礼儀式です。堅苦しいかも知れませんが、やり直す事の出来ない大切な儀式です。ぜひ、ご両家の皆様で、慶んで男性側に迎えられる娘さんと、幸せな家庭を築いて行く若い二人をお祝いしてもらいたいと思います。

お祭り

実りの秋を迎え各地で秋祭りが賑やかに行われています。
私も地元のお祭りには必ず参加致します。また神楽が好きなので南阿蘇村長野地区の長野阿蘇神社の秋季大祭で奉納される神楽を毎年見に行きます。今年は熊本地震の影響で開催が危ぶまれていましたが例年通り催行されると聞き始めて神事から見学させてもらいました。

あらためて感じたのは、天災というのは、善人であるなしに関わらず、また老若男女問わず誰の身にも起こりえるものだと思います。長野阿蘇神社のお祭りは「こんな時だからこそ思いを込めて・・・」と開催されました。厳かな神事から式神楽、奉納神楽、子供相撲などなど震災など感じさせない皆様の笑顔とパワーでした。

日本にはいろんなお祭りがあります。とくに秋祭りは収穫を祝い神に感謝する各地区にとっての一大イベントでしょう。そしてその中にお祭りを通じて地元の人と人との繋がり、絆を強くする意味も含まれていると思います。強く結ばれた絆によって、どんな災害が起きても助け合いながら強く生きていくパワーが生まれるものと思います。こんなところにも自然と共存していく日本人の知恵を感じました。

お守り結納

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お守り結納 (ご婚礼祈念品)
子供のお祝いの行事は、お七夜(命名式)からはじまり、お宮参り、お食い初め、初正月、初誕生、初節句や七五三、成人式など節目、節目にあります。
その中で婚礼儀式はその子供が生涯を共にする相手をみつけ、新しく家庭を築いていけるようにとご両家で祈念しお祝いする締めくくりの行事です。そして結納式は婚礼儀式の中で一番初めに行われる最も重要な儀式となっています。
最近はその意味を知らず、ただ単に相手に負担をかけないようにとか、面倒くさいとかの理由で結納式を省かれる方も見受けられます。
また、結納式で使われる鶴亀松竹梅のそれぞれの意味を知らずに飾りも必要ないと言われます。 例えば、お節句のお祝いの時にひな人形や鯉のぼりがなかったとしたら物足りないと思う方も多いと思います。結納式に鶴亀松竹梅の水引がない事はそれと同じ事なのです。
縁起の良い水引で作られた鶴亀松竹梅のお飾りには子供たちが子宝に恵まれて家が栄えて、末永く幸せに暮らしていけるようにとの親の願いが込められています。
確かに相手に負担をかけまいとする気持ちは大切ですが、結納式はお金を渡す儀式ではありません。結納式は縁起の良い鶴亀松竹梅のお飾りに祈りを込めて、ご両家の親様が同じ気持ちで自分たちの子供が幸せになるようにとお祝いする儀式です。現に結納金がなくてもお飾りだけで結納式をされる方もいらっしゃいます。
当店のご婚礼祈念品は「お守り結納」として、お二人が子宝に恵まれ幸せになれるようにと願いを込め、鹿児島県の霧島神宮より拝受いたしましたお守りをお付けいたしております。もちろん自分たちが、お互いを大切にし、幸せになれるようにという気持ちで準備されても良いと思います。
また、ご婚礼祈念品に使用している鶴亀松竹梅の縁起物は毎年お正月に飾れるような品です。結納に使わなくてもそれだけを飾りたいという方もいらっしゃいますが、当店ではお二人の誓いのメモリーとして毎年お正月に飾っていただき共に白髪の生えるまで仲良くしていただければと思います。また更に自分たちの子供が同じように歩んでもらえたら嬉しい限りです。

婚礼儀式と納采の儀

先日新大阪に於いて全国結納品組合連合会の研修会が開催されました。
テーマは「結納に関する統一見解を考える」という事で実りある研修でした。


婚礼儀式は人生最大の儀式である事は多くの人が認識することですが、婚礼儀式には「結納式」「結婚式」「結婚披露宴」と三つに分かれております。その最初に行われる「結納式」は皇室で行われる「納采の儀」に当たることは周知の事実です。
納采の儀は4~5世紀に仁徳天皇の皇太子(のちの履中天皇)が妃を呼ばれるときに中国に習って「納采」が行われたと日本書紀に記述されています。
以前、組合の方で有識者の見解として荒木先生に「結納の歴史-古式儀礼における起源-」という論文を書いていただきました。結納儀式の必要性が書かれ我々業界にとって有難く、また責任をもって結納の文化を継承して行かねばとの使命を感じるものでした。

長い論文なので、私なりにかいつまんで書きますと(下手な文で申し訳ありません。また内容が違うと先生から叱られるかもしれませんが)・・


結納は婚礼儀式の一番初めに行われるもので双方に結婚の責任が生じるものでその起源は4~5世紀に「納采の儀」として行われた事が日本書紀に記載されています。その「納采の儀=結納」が大和朝廷の政治的意図を反映する日本書紀に記載されている事は重大な意味を持ち、今日捉えられているよりも最も重要な儀式であり、その意義は家と家の結びつきを確固たるものにし、しいては国民相互の結びつきを強化する大切な儀式であるという事です。

また、「納采」は中国の礼記に記載され「納采」「問名」「納𠮷」「納徴」「請期」「昏礼」と続きます。この一連の儀式(婚礼儀式)は両家の結びつきを得て、男性側の先祖を祀り、それによって子々孫々までに至る血統を守るための物で、それ故に重要な物とされています。そして納采の儀=結納はこれらの儀式の一番初めに行われ、婚礼における本質的な大切な儀式であります

納采=結納は「礼」であり、その礼は文化である。文化を守ることは家族、民族、ひいては人類を守る事を意味し、人と人とは「礼」という形式をもって結びついており、家族、民族、人類の維持に必要なものである。そして、古代より日本のような小さな島国で国民がまとまって生きていく上で、代々担ってきた伝統儀式を守り継ぐ事は、平和と安定と統合に必要であり、日本の制度や秩序を守っていく日本人の知恵であるという事です。 以上論文より

そして、我々が行っている結納儀式は、さらに鶴亀松竹梅の水引飾りや熨斗、末広などの意味のある結納の品々を嫁方様に贈りその前で、双方の子供が一緒になり子宝に恵まれ、栄えて幸せに暮らせるようにとご両家で祈念しお祝いする事でご両家の信頼関係を深くし、絆を強くする儀式です。
このような日本古来から伝わる大切な意味を持つ結納儀式を風化させずに、子々孫々まで伝えていく事が結納業に携わっている者の使命だと痛感しています。

幾久しく幸せでありますように

昨年も佐賀新聞の特集として掲載される「さが婚」の取材があり、1月10日に特集が組まれたものが発刊されました。

最近のお客様の傾向は二極分化が進んで、結納は絶対しなければという方と簡素化したいので結納はしないという方です。 何をどのように簡素化したいのかは分かりませんが?・・・
簡素にしたいという気持ちはわかります、派手にする必要はないと思いますが、「ハレの日」は「ハレの日」らしいやり方があるかと思います。

赤ちゃんが生まれて、「命名式」「お宮参り」「お食い初め」「初正月」「初誕生」、ひな人形を飾ったひな祭りや鯉のぼりなどを揚げたお節句・・七五三、成人式など節目、節目に人生の儀礼を致します。 その中で婚礼儀式は親がする締めくくりの最大の儀式になります。

婚礼儀式は新しく家庭をもっていくお二人が子宝に恵まれて末永く幸せに暮らして行けるようにと、親の願いと祈りを表す儀式であります。婚礼儀式は「結納式」「結婚式」「披露宴」との部分に分かれ、昨今は結婚式と披露宴が同じ日に行われて結納式が軽く見られがちですが、上記の親の願いが込められた儀式は一番初めに行われる結納式です。また、結納式は縁起の良い水引で作られた鶴亀松竹梅などのおめでたい結納品の前で、ご両家の親様が同じ思いでお祝いする事でお互いの信頼を深め、絆を強くする儀式にもなります。

結納式はお金を渡す儀式ではありません。お金を渡さなくても結納式は出来ます。 おめでたい水引飾りの前でご両家が新しい家庭を持っていくお二人の幸せを祈念しお祝いする事が出来ればそれで充分かと思います。
お嫁さんを迎えて新しい家庭を築いていく息子さんと、嫁いでいく娘さんが、また、お二人ご自身とご両家が「幾久しく幸せでありますように」との願いが込められたものが結納の品と結納のお飾りです。

婚礼儀式の新しい流れ

新型コロナウィルスの影響でいろんな場所での宴会などが自粛されています。結婚披露宴も同様に取りやめようとしたり、規模を縮小したりする人が多いと聞いています。 
その中で、この数か月の結納講習会に来られた方に「披露宴はいつになるか分からないけど、節目をつける為に結納式だけはしっかりしようと思います。」と言われた方が数名いらっしゃいました。披露宴が自粛される中、少人数で行われる結納式が見直され、どれだけ大切な儀式であるのかが認識されているようです。
婚礼儀式は人生の中で最も重要な節目の儀式であり、結納式、結婚式、結婚披露宴と三つに分かれています。
近年は結婚披露宴をする事が人生の節目の行事のように思われていますが、実はもっと大切な儀式が一番初めに執り行われる結納式なのです。
結納式はお目出度い水引で作られた鶴亀松竹梅の飾りの前で、ご両家が初めて会って親戚の契りを結び、子供たちが子宝に恵まれて末永く幸せに暮らせるようにと祈念しお祝いする儀式です。
婚礼儀式の流れとして、結納式を済ませ、結婚式(神前、人前など)を行ったのちに結婚届を提出するのが本来の流れです。
その進め方の例として、料亭、女性宅などで結納式を済ませた後、将来の幸せを願う鶴亀松竹梅で飾られた結納品の前で夫婦の契りを誓う言葉を発し、契りの盃をする(人前結婚)。 あるいは後日数人で神社に赴き、祝詞を上げて頂く(神前結婚)こともできるでしょう。
一生に一度のやり返すことができない大切な儀式を、何にもしないではなく、ご両家、お二人にとって思い出に残る日とされたら良いかなと思います。